歩行距離20km越え。
心地よい疲労感があります。
靴はティンバーランドで最後までバッチリでした。
朝食、そば、こんにゃく冷やし中華
昼食、なし
夕食、おから入りハンバーグ、レタスサラダ
早起きもしたので遠出。
前から足柄峠に行きたくて。
なにせあのヤマトタケルも通ったんですから。
東海道線で小田原着。ここで大雄山線に乗り換える。よかったSuica使える。
改札から天狗のお出迎え
お客さん少なめの大雄山線。
三連休なのにこの鄙びた感。いいですなあ。
大雄山駅。
小さな駅には金太郎像。
ここではじめて金太郎の故郷だと知る。ほー。
駅前はこじんまり。静かでキレイ。
本当に足柄のこのあたりの町はとても綺麗です。道もキレイだし。庭とか棚田もキレイ。
過疎っている町でしょうけど、住民の心が荒んでいないのがよくわかる。
それに子供も部活とか結構しているし。
新興住宅もあるので結構バランスとれていい街かも。
ここから足柄街道へ。
そんでもってとにかく地蔵が多い街だ。というか道祖神も多い。
こんな何気ない祠が道ばたに残っている。
富士講も多い。
足柄神社へ。
このへんは足柄古道に入るらしい。
足柄神社。
拝殿と本殿が廊下でつながった本格的な神社。
こういう細かい彫刻はなかなかないらしい。
この神社の脇がそのまま足柄古道。
しばらく古道を歩く。農道みたい。
美しい里山ですなあ。
とにかく歩く歩く歩く。
もともと車が少なかったがどんどん少なくなる。
人はまったく合わない。
農作業している人くらい。
なんという素晴らしいハイキングコース。本当に三連休だろうか。
ただやがて人家も無くなりただの舗装された山道に。。。。
自販機もなかなかなく結構つらい。
脇を流れる狩川の沢音と、ときどき通るランナーやサイクルの人を見て喜ぶくらい。
本当に人が少ない。
足柄峠への最後の集落は、まさに金太郎の故郷・地蔵堂というところ。
地蔵いっぱい。
キレイな里山です。
写っているのは足柄人形というやつ。
金太郎が押したという巨大な岩。
左のやつ。
だけどこのあたりはところどころに巨大な岩がある。
富士山近いからかなあ。
マムシに注意。
金太郎が修行したという夕日の滝へ。
滝に打たれてますなあ。
ここはキャンプ場になっていて大勢人がいた。
この場所くらいです。たくさん人がいるの。
その近くから足柄峠へのハイキングコースがある。
クマがいるそうです。。。。
入ってしまった。
ハイキングコースなら登山コースと違って楽だろう、と思ったのですが。。。。
最初はこんな道。
だがだんだん勾配が急に。
道も細くなる。
脇は沢でガレ場も多い。
途中ですれ違った人は5名くらい。少ない。
しかもちゃんと熊除けのスズ鳴らしてた。
怖くなった俺は。。。
これで戦うしかないっ!
もうどうしようもないです。
金時山は本気登山なので、足柄峠へ。
だけどね、このあたりから実質登山なんです。
もうここから先はすべて上り坂。
ひたすら山道を登っていきます。
進んでも進んでも山頂へ行かず激しく後悔。
人はいない
人の声も、車の音もしない。
沢からも離れ、ひたすら山を登る。。。
しかも道案内の看板が「金時山」になっているんです。
このコースだと金時山へのコースは2ルートあって、金時山を直接登るコースと
足柄峠のほうに近付くコースがある。
だけど足柄峠は省略されることがあって「金時山」の表示だけの看板がたくさん。
もう不安になる。
道間違ってないよなあ。。。。
木々の隙間からクマがのぞいているのではないか、という恐怖心は
やがてもうどうにでもなれ、という、それどころじゃない、足が上がらん。
疲れた。
しんどい。
なんでこんなに急なの。
帰りたいー帰りたいーとただ思うだけ。
だけどもうここまでくると引き返せませんよ。。
それでも石は手放さない。。。
何度か「この先が頂上か!?」という期待を裏切られていたら、突然上が明るい。
おお、いかにも頂上っぽい、と思ったらいきなり車の通る音!
出たー
やっと出たー
砂利道に出たー
たぶんこのときクマ用の石を捨てた(記憶は無い。気付いたら手になかった)
ここは金時山へ登る入口とハイキングコースの分岐で、何もない駐車場みたいになってました。
ここからは下りの砂利道。もう気分一新。
足柄峠へ。
城跡から富士山見つつ。
ここは公園があるので人がいます。
足柄の関所跡。
この関所も1000年くらい前からあったんだよなあ。。。
この近くの自販機が久しぶりの自販機。
そして、、、、下って戻る場合は最後の自販機。。。。
そのすぐ下にあるのが足柄明神社。
この明神社(跡地)の由来は、それこそヤマトタケルの時代にさかのぼり、1900年くらい前。
ヤマトタケルが峠をとおるときに殺した地元の神さま(たぶんその頃の豪族でしょうけど)を祀ったという。
なんかもう古さが尋常じゃないよなあ。
いやあ個人的にはこの明神社が一番の収穫かなあ。
古代の神さまたちとつながってるんだもんねえ。
で、帰りはバスで帰るつもりだったんだが。
。。。。。。
もう15時。
バスなし!
おそらく地蔵堂まで行けばまだバスがあるはず。。。
えんえんと下ります。
ただハイキングコースじゃない、普通の舗装の車道、しかも車がまったく通らないのでのびのびと帰れる。
深い。
とにかく山深い。
いくら歩いても山の中。
人家が無い。
自販機も無い。
そもそも道以外に人工物が無い!
えんえんと歩いて田んぼを見つけたときは嬉しかったですわー。
やっと人家が見えた。
万葉うどん!
これでやっと地蔵堂の集落に戻ったことを知る。
地蔵堂のバス停に行くと、大丈夫でした16時と17時で2本ある。
助かった。
箱根登山バスはSuica対応。
乗車時と降車時にタッチ。
乗客は途中で2人。あはははは。。。。
苦労して歩いた道をあっと言う間に戻っていったとさ。
ほんとここまで鄙びているとは思わなかった。素晴らしい。